左手の通信機から呼び出し音が鳴った。
ジョウは在庫チェックしていたケースを棚へ戻し、スイッチをオンにした。
「あらみすカラじょう宛ノ荷物ガ届イテイマス」
「アラミスから?」
ジョウはわずかに首を傾げた。が、すぐに思い当たるところがあったらしく、あわててチェックしていた端末をオフにする。
「リビングに置いといてくれ」
「了解」
ドンゴの甲高い声が終らないうちにジョウは通信を切り、慌しく武器庫を出ていった。


 <ミネルバ>は次の仕事のために太陽系国家トルードにある第二惑星エルムの衛星軌道上に居た。
トルードは比較的早くテラフォーミングが移住レベルまで進んでいたが、その太陽系内には危険な小惑星帯が多く存在し航海ルート整備の遅れがあったため、実際の入植はあまり進んではいなかった。
それがこの3ヶ月ほどの間に、アラミスを通して受けたクラッシャー達による航路整備が完了した。
よって各惑星間の航行もスムーズとなり、一気に本格的な入植が始まったのである。

しかしながら、未だトルードは発展途上の太陽系国家にありがちな情勢不安によるクーデターの懸念や、宇宙海賊などの被害も多かった。
今回のジョウ達への依頼もエルムの総督府からの要請による要人警護の依頼である。
そこでジョウはこの太陽系の詳しい航路データを、この整備を請けたクラッシャーから提供してもらうよう、アラミスに打診していたのだ。
もうこの仕事の仮契約は済ませてある。後は一日も早く航路データを入手して護衛スケジュールを詰める必要があった。

「待ってたぜ、このデータを」
ジョウはリビングルームに入るなり、テーブルに置いてある小さな包みを手に把った。
開けるのももどかしい様子でパッケージを乱雑に開いてゆく。
その手がはた、と止まった。
「なんだ?これは」
掌にちょうど乗るほどの大きさのケースは、モカブラウンのマットなペーパーで包み込んであった。
そしてその上に、金色とターコイズブルーの細いリボンがかけてある。
それはまるで丁寧にラッピングされたプレゼントのように見えた。

今回のデータの送付にはギャラクシー・エクスプレスのIP(インポータント・パッケージ)が使われていた。通常ならばある程度のデータはレーザー通信で圧縮して送ってもらうところだが、この星域での通信システムの立ち遅れと、極秘機密のための情報漏洩の危険もあり、珍しい事ではあるがデータにパスワード・ロックを付け、マイクロディスクに落として送ってもらうことになったのだ。

マイクロディスクであればこんな大袈裟なパッケージは必要ないところであるが、重要な機密データということでそれなりのケースに入れてきたのだろうか?
しばし訝しげにケースを眺めていたジョウだが、思い直して手早くリボンを解き、ケースの蓋を開けた。
中には直径5センチにも満たない小さなボール状の固体がひとつ入っていた。これもまた金色のメタルペーパーに包まれている。
「なんだ?これは」
ジョウはさっきと全く同じ台詞を口にして、不安げにその球体を指でつまみ上げた。
と、出し抜けにリビングルームのインターコムが鳴った。
「ジョウ!アラミスから指定回線で通信が入ってます」
当直をしているタロスの凄みのある声が響く。
「すぐ行く」
ジョウは間髪入れずに答えて、腰を浮かせた。一瞬、手にしていた金色の球体に目をやり、それを慌しくケースに戻す。

――こちらから問い合わせる手間が省けたぜ。
ジョウは急いでブリッジへと向った。


 そのジョウと入れ違いに。
リッキーが上機嫌でリビングルームに入ってきた。
手にはこれも今日、ギャラクシー・エクスプレスで届いた大き目のパッケージを抱えている。
軽く口笛を吹きながら、彼はそのパッケージを開けはじめた。
中からカラフルなラッピングペーパーに包まれたプレゼントが出てきた。
リッキーは待ちきれないように、けれど出来るだけ大事そうにリボンを解いて包みを開ける。
「うひょぉ!サヴァノの公式ユニフォームじゃん!」
それはリッキーが贔屓にしていたサッカーチームのアウェイ・ユニフォームだった。
そして一緒に入っていた小さな包みにはカードが添えられていた。

『ハッピー・バレンタイン*リッキー』
パールピンクの書体の後に、手書きの文字が続く。
「先日の護衛任務ご苦労様でした。みんなのおかげで本当に楽しいバカンスを過ごせたわ!
リッキーとまた会える日を心待ちにしています。ミミー」
そのカードを声に出して読みながら、リッキーの顔がにやつく。
「こっちはチョコレートだな」
もうひとつのラッピングを手早く解いてケースの蓋を開けた。

「キャハ。りっきー、何ヲヤッテイル?」
「うわあ!」
ドンゴの突然の甲高い声に驚き、リッキーはソファから飛び上がった。
その拍子に手にしたケースから、小さなチョコレートがテーブルの上にいくつも転がり落ちる。
「ドンゴ!びっくりさせンなよ!」
顔を真っ赤にして喚きながら、リッキーは慌ててその球体を拾い集めた。 シャリシャリと車輪を鳴らしながら、ドンゴがリビングルームへ入って来る。

「キャハハ。今日ハイワユル『ばれんたいん・でー』トイウヤツデスネ?りっきー貰エテヨカッタナ」
「大きなお世話だ。おまえにはやらないからな」
「モラッテモ、困リマス」
ドンゴが迷惑そうに頭部のLEDランプを点滅させた。
「こんな旨いもんが分からないなんて、ドンゴも可哀想だなあ」
リッキーがわざとらしく目を細めて隣のロボットを見遣った。そしておもむろにひとつの包みを開けて口に放り込む。
「うめェ!」
ドンゴがマニュピュレーターで器用にひとつの球体をつまみ上げた。
「かかおます・かかおばたー・ておぶろみん・かるしうむ・まぐねしうむ・・・アマリ特殊ナ成分ハ認メラレマセンガ?」
「違うの!成分の問題じゃないの!」
リッキーは次々と包みを開けてはチョコレートを頬張った。
「中に詰まってる『あ・い・じ・ょ・う』なンだよ!」
「ソンナ成分ハ含有サレテオリマセン。キャハハ」
「・・・おまえも、センスないこと言うなあ」

と、左手の通信機が呼び出し音なしで、いきなり鳴った。
「リッキー!どこに居る?」
ジョウの切迫した声だ。
「リ、リビングルームに居るよ」
「そこにアラミスから届いたケースがあるだろ?金色の球体が入ってるやつだ。それを持ってすぐにブリッジへ来てくれ!」
呼び出した時と同じく、通信は一方的に切れた。
「ケース?」
リッキーとドンゴはおもむろにリビングテーブル上を見た。
入ってきた時は気が付かなかったが、確かに小さなのケースがひとつ口を開けている。――しかし、金色の球体とは?
少年とロボットは顔を見合わせた。







 リッキーと入れ違いにリビングルームを後にしたジョウは、ブリッジへと駆け込んだ。
「遅くなった」
息を切らせながら、副操縦席のシートに飛び込む。
いつもはアルフィンが座っているシート、空間表示立体スクリーンのボックスについていたタロスが、それを合図に映像をメインスクリーンに出した。
眼前に広がるスクリーンに女性の顔がアップになった。
「はあい、元気?ジョウ」
華やかな声がブリッジに響き渡り、エメラルドグリーンの瞳がスクリーンの中で燦いた。

「・・・ルー?」
ジョウが目を見開いて息を呑んだ。
「なんだあ?」
タロスも小さな目をしばたたかせた。
「何よ、久しぶりに会ったのにつれないリアクションねェ」
ルーが肩まで伸ばした栗色の髪をかき上げ、拗ねたようにジョウを軽く睨む。
「え・・・いや。アラミスから指定回線での通信って聞いたから」
ジョウが慌てて言い訳がましく、口ごもった。
「間違ってないわよ。これ、アラミス経由の指定回線だもの」
「何?」
ジョウの応えに、タロスがコンソールの通信元データを確認した。
「ほんとうだ。間違いねェや」
「ちゃんとIPが到着したかと思って。心配だから、連絡してあげたのよ」
「ちょ、ちょっと待て。あれはアラミスを通して航路整備を請け負ったクラッシャードミニクへ依頼したデータだぞ」
「あら、それも間違ってないわ」
ルーがその豊かなGカップの胸をそらして、意味ありげな瞳で見下ろす。
「今回の航路整備は三チーム合同の仕事だったのよ。ドミニクが指揮をとって、クロードのチームが障害物破壊と整備、私たちは航路探査よ」
「じゃあ・・・」
ジョウとタロスがお互いの顔を見合わせた。
「そう。航路探査を担当した私たちが、今回の極秘機密データを提供したのよ」
そう言ってルーは軽くウインクしてみせた。
ジョウはわずかに頬を赤らめて、視線を外す。
タロスはやれやれ、と言った表情でブリッジの天井を仰いだ。

「で、どうだったの?美味しかった?」
「は?」
これまた見当違いの質問に、ジョウが訝しげに視線を戻した。
「やだ。カード見てないの?頑張って手作りしたんだから」
ルーの声が少し険を含んだところへ。
ブリッジのドアがスライドして、アルフィンが入ってきた。
「ジョウ!ここに居たの?探しちゃったわ。やっとスペシャルなトリュフが出来たのよ、食べてみて!」
小さなトレーを持ち、浮き立つような足取りで入ってきた彼女の足が、凍りついたように止まる。
眼前に広がるメインスクリーンに見覚えのあるクラッシャーがこちらを見て微笑んでいたからだ。

「あら、アルフィン。元気そうね?トリュフ手作りしたの?やるじゃない」
余裕の笑みで上からアルフィンを見下ろしている。
「なんで、ルーがここに居るのよ?」
彼女はようやく掠れたような声を絞りだした。
ジョウとタロスが慌てて説明しようと口を開きかけたが、ルーの言葉の方が早かった。
「ジョウから特別に頼まれたものがあって、それを送ったの。で、そのお味がどうだったか訊いてるわけ」
「ルー!」
明らかにに誤解を招くような説明に、ジョウは焦ってスクリーンを振り返った。
しかし、それよりも先にアルフィンの冷たい声がブリッジに響き渡った。
「受け取ったの?ジョウ」
「い、いや・・・」
「あら、受領完了通知がこちらに来てるわよ?」
ルーが追い討ちをかけるように言葉を継ぐ。
「あ、ああ。それは受け取った。が、しかし・・・」
「食べたの?」
アルフィンの炎のように燃える碧眼がジョウを睨み据える。
「い、いや・・・」
「ちょっと待ちなせぇ、アルフィン」
タロスが見かねて助け舟を出した。
「ジョウはアラミス経由で航路データを頼んでたんですぜ。それが今日、IPとして届いた。食べ物じゃあない」
「そんなことないわ。ケースの中はお手製のチョコレートよ」
タロスの折角の助け舟を撃沈する台詞をルーはしゃあしゃあと口にした。

「はあ?」
二人揃って頓狂な声を上げ、ジョウとタロスは再びメインスクリーンへ顔を向けた。
「ルー!頼んでたのはトルードの航路データだぞ!」
「ああもう、そんな大きな声出さないでよ」
ルーはわざとらしく耳をふさぐリアクションをしてみせた。
「ちゃんとマイクロディスクは入ってるわよ、チョコレートの中に」
「チョコの中ぁ?」
「そーよ。せっかくジョウ宛に送るのに、マイクロディスクだけっていうのもちょっと無粋でしょ?だからちょうどこの時期だし、サプライズ・プレゼントを考えたわけ」
ルーはそう言って唇の前に人差し指をそっとつけて、囁いた。
「セント・コロンビア産の最高級クーベルチュールで作ったのよ。ちゃあんとジョウ宛のメッセージ・カードに書いておいたのに。読んでないのね」

「ちょっと、あンた!」
甲高いソプラノがブリッジの空気を切り裂いた。
「あたしのジョウにヘンなもの送りつけないでよ!」
アルフィンが動力コントロールボックスのコンソールを拳で叩いた。
「ヘンなものって何よ?あなた達が必要だっていうからわざわざ極秘データを送ってあげたのよ?」
「そンならマイクロディスクだけ、お送り!わざわざチョコの中なんかに入れないでよ、まぎらわしい!」
「あらあら。相変わらず半人前なこと言うのねェ」
ルーが挑発するようにエメラルドグリーンの瞳を細める。
その態度が一層、アルフィンの癇にさわった。






 女子達の言い争いを尻目に、ジョウは慌てて左手の通信機でリッキーを呼び出した。
数分もたたずにドンゴを連れたリッキーがあたふたとブリッジへ入って来る。
「悪いな、リッキー。ケースをくれ」
すぐにジョウが副操縦席のシートから立ち上がり、少年の方へ手を差し伸べた。
「えっと。それが・・・」
「なんだ?」
リッキーがバツが悪そうに手元のケースを見た。
つられてジョウとタロスもそれを覗き込む。
リッキーは小さなケースともう一回り大きいケースのふたつを持っていた。
小さな方のケースの中は空だった。クレーター状の窪みには何も入っていない。
大きめのケースの方にはカラフルな赤や青や金のメタルペーパーに包まれた球体がいくつも入っている。
「なんだ?そのケースは」
ジョウが訝しげに眉をひそめて訊いた。
「ええと。実は・・・ミミーがチョコレートを送ってきてくれたんだけど」
リッキーはごにょごにょと言葉を続ける。
「ケースを開けた時にドンゴがびっくりさせるからさあ、俺らケースをひっくり返しちゃったんだよね。
で、リビングのテーブルの上にこのチョコをばら撒いちまったから、慌てて拾い集めたんだ」
リッキーは隣のロボットにちら、と目をやる。
「それで?」 ジョウがイライラと話の先を促した。
「で、そのうちのいくつかを食べたんだけどさあ。その・・・兄貴のケースがあったの気付かなかったから、金色の球体ってヤツもよく分かんなくて・・・」
「だから、なんだ!」
ジョウが噛み付くように訊く。
「だ、だから。もしかしてそれも同じような形のチョコだったら・・・俺ら、間違えて食べちゃったかも・・・」
もう最後は呟くように声が小さくなった。

「やだ、まるごと食べちゃったの?」
いきなりスクリーンから甲高い声が聞こえた。
慌てて顔を上げたリッキーのどんぐり眼がいっそう丸くなる。
「あれ?・・・ルー!?」
「中に小さなカプセルが入ってたでしょ?」
少年の疑問の声を気にもとめず、ルーはたたみかけるように訊いた。
「え?中って。あの・・・ナッツみたいなヤツのこと?」
「噛んじゃったの!?」
ルーが身を乗り出して喚いた。当然こちらのスクリーンではアップになる。
「食っちまったのか?」
タロスが腕組みして呆れたように、リッキーを見下ろした。
「え?何を?チョコの話だろ?」
リッキーひとりが話の展開が分からず、きょろきょろと辺りを見回した。
「ばっかねェ。それ、極秘データが入ったマイクロディスクだったのよ!」
隣からアルフィンの冷たい声が響いた。
「うそだろ!?」
「ほんとうよ。ルーがジョウを驚かせようと思って、チョコの中に仕込んでおいたんだって」
アルフィンが嘲るようにスクリーンに映るルーを睨み返した。
ルーは唇を噛んで黙るしかない。

「ルー、悪いが」
ずっと黙り込んでいたジョウが疲れたように顔を上げた。
「もう一度、データを送ってくれないか?」
「そーよ!あンたの責任なんだからね!」
よせばいいのに、アルフィンが横から口を出した。
一瞬、申し訳なさそうに目を伏せていたルーはそのアルフィンの台詞にカチンときた。
「いやよ」
「ルー!」
「確かに私はイレギュラーな送り方をしたかもしれない。けれどちゃんと説明カードは添付していたわ。
確認せずに大事なデータをテーブルに放置していたジョウの責任は否めない」
「う・・・」
身を乗り出していたジョウは、痛いところをつかれて再び黙る。
「なんなら、<ナイトクイーン>に取りに来る?」
「え?」
「データの管理・保管はすべて私がやってるわ。私の部屋のベッドの下にディスクファイルがあるわよ?探してみたら?」
「・・・・・・・」
「もぐり込むの、好きなんでしょ?」
ルーがちら、とジョウに流し目を使い、艶然と微笑んだ。
アルフィンの金髪が瞬時に逆立つ。
「ちょっと、何の話よ!ベッドの下とか、もぐり込むとか。んなことどーでもいいから、さっさとデータをお出しっ!」
碧眼を吊り上げて、アルフィンがスクリーンに向って喚き散らす。
「うるさいわねェ。あたしとジョウのふたりっきりの秘密なのよ!」
「なんですって!?」
ルーの答えが一層、火に油を注いだ。

お互いを罵り合う甲高い声から逃げるように、ジョウは素早くリッキーの傍に来た。
呆然と成り行きを見ていたリッキーがすがるようにチームリーダーを見上げる。
「兄貴、俺ら・・・」
「悪かった、リッキー。俺の責任だ」
タロスもブリッジに吹き荒れるブリザードを避けるように首をすくめながら、近づいてきた。
「相変わらず、間の悪いヤツだぜ」
他人事のように呟いて、リッキーを見下ろす。
「そんなこと言ったって・・・」
「ドンゴ」
ジョウが傍らのロボットを振り返った。
「リッキーに即効性のある下剤を調合してくれ」
「ええ!?」
リッキーが頓狂な声をあげて目を剥いた。
「兄貴ぃ、俺ら下剤飲むの!?」
「悪い。護衛スケジュールも詰まっていて余裕がないんだ。ルーもヘソを曲げてあの調子だし」
ジョウがちら、と後方のスクリーンに目を遣る。相変わらず女子たちの罵倒は止む気配はない。
「おまえの腹ン中のデータだけが、頼りなんだ」
「やだよォ。俺ら、そんなの飲みたくないよォ」
リッキーが半べそを掻きながら、首を左右に振って後じさる。
「キャハ。私モソンナでーた探シタクナイデス」
「おまえが言うな!」
ジョウが傍らのロボットの胴体を蹴った。
「観念しな。カプセルを噛み砕いてもマイクロディスクは極小だ。腹の中に残っていてキレイに出てくる」
タロスは相変わらず他人事のように言って、小柄な少年をひょいと担ぎ上げた。
「くっそー!他人のことだと思って!タロスのアホ!」
リッキーは手足をバタつかせながら喚いたが、所詮はかない抵抗であった。
タロスは素知らぬ顔でおもむろに後部のメディカルルームを目指す。
ブリッジを出る前に、チームリーダーはそっと後ろを振り返った。
アルフィンがメインスクリーンの真ン前に仁王立ちになり、コンソールを拳で殴っているのが見えた。
ルーも栗色の髪を振り乱し、目を吊り上げて喚いている。
ジョウは大きな溜息をついて、かぶりを振った。

三人の男クラッシャーとロボットは未だブリザード吹き荒れるブリッジから、そそくさと逃げ出した。



<END>





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